小説「まち」レビュー|応援したくなる主人公

読書・オーディブル
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小野寺史宜さんの小説「まち」を、通勤中にオーディブルで聴きました。
以前レビューした「ひと」と同じく、とてもよかった一冊です。
素朴な主人公に親しみがわいて、気づけば心から応援していました。

川沿いの小さなアパートと、遠くの山並み、ヘッドホンのイラスト オーディブルで「まち」を聴いてみる

聴き放題の対象作品です(2026年10月時点)。初めての方は30日間無料

本

まち小野寺史宜​(祥伝社文庫)

  • 聴き放題
  • ヒューマンドラマ
  • 帰りの車で

「ひと」と同じ作者の小説です。
人と人のつながりを、静かに温かく描いた物語です。

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「まち」はどんな​話?​(ネタバレなし)

主人公は、江藤瞬一(えとう しゅんいち)という青年です。
両親を亡くし、尾瀬で歩荷(ぼっか)をする祖父に育てられました。

高校を卒業すると、祖父にすすめられて東京へ。
荒川沿いのアパートで、引越しのアルバイトをしながら暮らしています。

物語は、瞬一が東京の「まち」で人と出会い、少しずつ自分の居場所を見つけていく話です。

素朴な​主人公に、​親しみがわく

この小説でいちばん心に残ったのは、主人公の瞬一です。

瞬一はとても素朴で、どこにでもいそうな青年です。
特別な才能があるわけでも、大きな夢を語るわけでもありません。

引越しの段ボールを運ぶ青年と、応援するハートのイラスト

でも、だからこそ「自分のことのように」親しみがわきます。
悩みながらも、目の前のことにまじめに向き合う姿。
聴いているうちに、自然と「がんばれ」と応援していました。

「ひと」の聖輔もそうでしたが、小野寺さんの小説の主人公は、本当に素朴です。
その素朴さが、この作者の物語の魅力だと思います。

祖父の​存在が、​物語をあたたかくする

瞬一を育てた祖父は、尾瀬で荷物を背負って山を歩く「歩荷」の仕事をしています。

山道を、大きな荷物を背負って歩く人のイラスト

多くを語らない、でも孫のことをよく見ている人です。
瞬一に東京へ出ることをすすめたのも、この祖父でした。

二人の関係は、読んでいて(聴いていて)じんわり温かくなります。
離れていても、つながっている家族の形も、この物語の魅力です。

「ひと」が​好きな​人は、ぜひ

「まち」は、「ひと」と同じ世界の物語です。
登場人物は違う、別のお話ですが、どこかでつながっています。

「ひと」を聴いた人なら、思わずニヤッとする場面もあるはずです。
どちらから聴いても楽しめますが、「ひと」→「まち」の順がおすすめです。

あわせて読みたい小説「ひと」レビュー|オーディブルで聴いて涙した、人の温かさが沁みる一冊

オーディブルで​聴いてよかったところ

「まち」も、耳で聴くのにぴったりの小説でした。

  • 話が静かに進むので、2倍速でも追いやすい
  • 登場人物が多すぎず、耳だけでも迷わない
  • 疲れた帰りの車で聴くと、ほっとできる

大きな事件が起きる話ではありません。
だからこそ、仕事終わりの帰り道に、ちょうどいい温度の物語です。

「まち」はこんな​人におすすめ

  • 「ひと」を読んで(聴いて)よかった人
  • 素朴でまじめな主人公を応援したい人
  • 派手さより、じんわり温かい話が好きな人
  • ひとり暮らしを始めたころを思い出したい人

ほかにも、通勤で聴いてよかった小説をまとめています。

あわせて読みたい通勤で聴いてよかった小説5選|オーディブル聴き放題で選んだ本

まとめ:​応援したくなる​主人公に、​元気をもらえる

  • 素朴な主人公・瞬一に、自然と親しみがわく
  • 祖父とのつながりが、じんわり温かい
  • 「ひと」と同じ世界の物語で、あわせて聴くとより楽しい

素朴な主人公を、心から応援したくなる一冊でした。
オーディブルなら、聴き放題で追加料金なしで聴けます。

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※聴き放題の対象作品は変わることがあります。2026年10月時点の情報です。

最終更新:2026年10月17日

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